
・・・やられたっ。
エンドロールに切り替わった瞬間思いました(笑)
四季を通して、また四季と重ねて、ある男の人生を描いた物語。
水面にぽつんと浮かぶ寺での和尚と幼児が暮らしている春から物語は始まる。
幼児は春に命を学び、青年は夏に恋を知る。そして秋に愚かさを知り、冬には壮年期にして悟る。そしてまた春・・・
全体を通してセリフも少なく、ただただ美しい風景の中に自然とともに生きる人間の絵がある。
人間自体も無理にキレイでもなく、汚くもなくそのまま描かれているように思えた。
淡々と時が流れていくけれど、それでもずっと眺めていられるような・・・気持ち悪いのに気持ちがいいような、そんなおかしな不思議な感覚を覚える。
キム・ギドク監督が長いあいだ国とかけあった末、許可が下りて撮影したといわれる文化遺産の風景はほんとに美しい。その静かでどこか幻想的な絵画のような風景が、この物語に描かれた人間がそもそも背負っている罪というか業のようなものを、より色濃く映し出している気がした。
人間は、生まれてくるたびに間違いをいくつも犯し、そのたびに自分の罪深さを知り何かを悟っていくのだろうか。それを何度も繰り返した先に人は何を見るのだろうか・・・とかそんなことがぐるぐる頭をかけめぐりました。
間違いなく、私の持っている価値観や色んなものに新しい刺激を与えてくれた作品。