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クワイエットルームにようこそ  ☆☆☆
2007/11/15 (Thu)
Category : 映画レビュー





ネタバレあるかもしれません。
これから観ようとしてる人は、面白さ半減する可能性がありますのでよければスルーしてくださいませ。

精神病院の閉鎖病棟が舞台のお話。
フリーライターの明日香(内田有紀)は、ある日目を覚ますと精神病院の閉鎖病棟の中でも特別に隔離された、クワイエットルームという真っ白な部屋に閉じ込められていた・・・


前半は、松尾スズキらしい笑いが満載で、精神病院という題材の重さをあまり感じさせない雰囲気。クドカンのキャラ(?)本人そのもの(?)かは分からないけれど、とにかく面白くてストーリー的なものは忘れて(笑)惹きこまれた。話が進むにつれ、主人公の明日香がどういう経緯でクワイエットルームに来たのか、なぜいるのかが徐々に明らかになっていく。

明日香は、自分だけは普通なのにここ(精神病院)に閉じ込められていると言う。
ミキ(蒼井優)も自分は他の患者に比べて普通なのにここにいるんだと言う。
もちろん私自身も、自分は普通、いわゆる「正常」だと思って生きている。
多分ほとんど皆、そう思って生きている。

『カッコーの巣の上で』や、ヤン・シュヴァンクマイエルの『ルナシー』を観た時にも感じたことだけど、「正常」と「異常」の境界線は人の数だけあるのか、そんなものは単なる思い込みの領域であって最初からそんなものは存在しないのだろうかとか考えたりする。よくわからないけど。誰もが自分でも気づかないうちに少しづつバランスを崩し、少しづつ何かが狂い始め、他者を「異常」とすることで自分が「正常」であろうとするのでしょうか。

明日香や他の患者たちは心に闇を抱えた病人として入院しているわけだけれど、物語が進むにつれそこにいる医者や看護婦、明日香を入院させた夫やその他の人も、心にそれぞれの闇を抱えた病人のようにも思えた。

闇とは、世の中には色々なものがたくさんあるかもしれないけれど・・・
やっぱりどこか映画の中の話として鑑賞し、日が経つとすぐに忘れていく。
これに限らず、基本的に自分以外のことは割と無関心に生きている、それ自体が闇?病み?
雑誌に載っている外国の戦争で荒れ果てた街の様子も、テレビのニュースで流れる事件も、隣の家で起こっている悲劇もいつの間にか流している無関心さ。他の痛みに無関心という心の闇は、精神病院の内と外なんて関係なく広がっているかもしれない。知らず知らずの間に。


なんか話がよく分からないところまで行ってしまいましたが。

重いテーマを扱っているのに割と普通に観れたのは、松尾スズキ監督のユーモアとキャストの豪華さと内田有紀の表面的な演技?(笑)があったからでしょうか。
・・・どうしても主人公に感情移入できないし、物語の中には入れない感じでした。
うーん、全体的には普通。かな。。。


でも蒼井優の表情にはなんだか泣けた。素敵でした。
















   THEME : 映画館で観た映画 - GENRE : 映画

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