
きっと、ここに生きている限りどんな所にいても誰の人生にでも、眩しいくらいに鮮やかで美しい一瞬がある。
そんな一瞬を見たような気がした。
未来の自分への不安、孤独感、自由を求めること、喪失感・・・それぞれの心にそれぞれの悩みや苛立ちを抱えながら生きる人生の中に、それさえも愛しくなる瞬間ってあるのかもしれない。自分にとっていらないように見えるものが、実は人生のスパイスになっていたり、生きているという実感になってたり。
映像がすごく美しくて、本当に世界が美しく見える一瞬を切り取ったような映画だった。
木漏れ日を浴びているような、朝靄の中にいるような感覚が心地よかった。
オムニバス形式になっているのだけど、全部がまったく別の物語でありながらひとつであるような、あたたかい膜のようなものに包まれているような、どことなく夢の中のようなそんな雰囲気を放つ作品。