
23歳のアンは、失業中の夫ドンと、2人の娘とトレーラー暮らし。彼女の毎日は、清掃の仕事と娘たちの世話で過ぎていく。ある日、突然の腹痛で病院に運ばれたアンは、ガンを宣告され、余命2、3ヶ月だと告げられた。アンは、病気のことを内緒にしたまま、夜更けのカフェで「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書き始めた…。
ある日突然、もうあと2〜3ヶ月しか生きられないと知ったアン。
どうだろう、自分があと2〜3ヶ月の命だと知ったら。
守るべきもの、愛するものがあって、それらを残していくことに対する悔しさや絶望感。
自分がいなくなった時の家族の様子を思い浮かべたり、何年後かの自分のいない未来を見つめる心境はどんなだろう。
どんなに考えたって、死というものをまだまだ遠くにしか感じない自分には分からないけれど。
死を目の前にしながら、残された時間の中で家族や自分のためにやっておきたいことを実行するアンの姿は、なんだか強く美しくも見えた。
もう見ることはできない、成長する娘に向けての毎年の誕生日に送るメッセージを吹き込む姿。男性を夢中にさせてみたい、今までしたことのないオシャレをしておきたいという女心。
長年会ってなかった刑務所にいる父親に会っておきたいという気持ち。
確執はあっても、母親には幸せに生きていてほしいという祈り。
たった一人で、誰に知らせることもなく「死」と対面しながら過ごす残り少ない時間は、アンにとって孤独ながらも家族や大切な人たちへの愛でいっぱいだったのかもしれない。
私がもしアンと同じ立場なら、やっておきたいことってなんだろう?って考えてみた。
欲しいもの、やってみたいことが出てきた。思ってたより少なかった。
そして、浮かんでくるのはやっぱり自分の大切な人たちの顔で、感謝や愛を伝えられるだけ伝えておきたいということだった。
生きるってことを考えさせてくれた映画だった。