
一瞬だけパチパチってなる線香花火のような恋でした。
真っ暗な闇の中で小さなオレンジの玉が放つ一瞬の輝き。
身障者であるがために「こわれもの」と言われ、存在さえ隠され続けてきたジョゼと、普通の大学生の恒夫。
この恋が永遠でないことをジョゼは最初から分かっていた。でも純粋に恒夫が好きだった。
恒夫はまっすぐだった。世間体やいろんなしがらみを越えてジョゼと一緒に居ようとしていた。
若さゆえにできたことかもしれないけれど、ちゃんとジョゼのことが好きだった。
二人が永遠でなかったのは、永遠でないほうがよかったからかもしれない。
こんなにまぶしいくらいにお互いが純粋でいれた、それだけでものすごく幸せかもしれない。
恒夫は自分で負けたと言っていたけれど、ただ自分が居るべきところに戻ったというように見えたし、一緒にいれなくなるなら出逢わなければよかったとジョゼが思っているわけはないと思うから。
確かに切なくはあるけれど、二人が出逢えたことを純粋に嬉しく思えた。
素敵な映画でした。