
オカン。
大きくて深くて私の中にいつもどっしりと存在する。
私が生まれた時から、ただひたすら与え、優しくも厳しくも気ままにも見守り続ける。
そして今でもなお、あたたかな太陽のように少し離れた所から変わらず愛を与えてくれる。
壁にぶつかった時は、不思議といつもオカンの言葉が頭の後ろの方から聞こえてくる。
その言葉になだめられ、救われる。私の中に沁み込んでいるオカンの厳しく優しい言葉。
どうがんばってもかなわない。怖いくらい深い愛に包まれてしまった私には。
かなわないけれど、私はいつかオカンみたいなオカンになりたいのだと思う。
ありがとう。そんな気持ちにさせてくれた映画。
自然に溶け込めるような、なんだかあたたかい映画。
普通の家族の普通の日々。
そんな中の父、母、息子のなかにあるそれぞれへの想い。
特に何がめずらしいわけでも特別なわけでもないけれど、家族の絆や近すぎるが故に生まれる複雑な感情がゆるやかにそして当たり前のように描かれているように見えた。
家族をテーマにした映画はたくさんあるし、私自身もいくつも観てきた気がするけれど、観る側に何かを教えようとするわけでもなく何かを求めるわけでもなく、ただ淡々と家族の姿をそのまま描いているようなものは意外と少ないかもしれない。
役者さんの自然な雰囲気や演技がそういう雰囲気にしていたというのもあるかもしれないけれど、物語全体がすごくいい意味で普通だったという感じ・・・なのかな。
樹木希林&内田也哉子が何もかもすごく似ていて(親子だし)、どちらもユーモアと独特のあたたかい雰囲気があって本当に素敵でした。
樹木希林さんは、なぜか(特に後半は)出てくるたびに涙が出てきたり(笑)
そら映画の予告だけで泣かせるだけはある!と思ったな(私だけ?予告で泣いたの・・・)
とにかくオダギリジョーや小林薫や松たか子もみんな素敵なんですが。
何気に柄本明や宮崎あおいが出演しているという嬉しさもあり。
原作も読んでみたいと思いました。