チャップリンと木の下で
いつか語り合いたい、来世あたりに。

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ぐるりのこと
2008/06/27 (Fri)
Category : 映画レビュー

語れないのに語りたい。
なんて言っていいか分からないし、この気持ちを言葉には非常にしにくい。
でもどうしても伝えたい・・・困った。

mixiのお友達が日記にこの映画のことを書かれていて、絶賛されていたので即観に行きました。
その方の紹介されてる映画や好きな映画は、私の好みのものや気になるものが多いんです。
なので迷うことなく観に行きました。


映画館でこんなにも泣いたのは久々です。
1993年から2003年までの10年間の、一組の夫婦の歩みと社会の様子を描いた作品。

リリー・フランキーと木村多江演じる夫婦。
好色であまり感情を表に出さない夫と、なんでもちゃんとしていなければ気がすまない神経質で繊細な妻。初めての子どもを失い、うつと闘ったり色んなことを経験しながら、ぶつかりながら、それでも何があっても一緒にいる2人。情緒不安定になっていく妻を、常に近くで見守る夫。

性格が合わないから分かれる、無理して一緒にいることはない、と気軽に離婚を選択するのがもはや普通になってしまっているような今の世の中では、こういった映画や夫婦の姿はじめじめしていて嫌ったらしいものなのでしょうか。感情むきだしでぶつかったり、格好悪いところをたくさん晒しながら、それすらもその人の一部と受け入れて。人と共に生きるってこういうことなのかもしれない。

自分は愛されているのか、必要とされているのかいつも不安で仕方ない妻の言動は、ダイレクトに私の心に突き刺さったというか、自分と重なって正直痛かった。痛かったけど、痛かったからこそ共感せずにはいられなかった。いつしかの自分の姿を見ているようでもあって・・・(笑)

パンフレットのリリーさんのインタビューで、「誰かと一緒にいながら、別の誰かを探している・・・それがいつの間にか恋愛のスタンダードになっていて、メディアがまた‘次の恋愛に進むためにリセットした方がいい”‘クヨクヨしてても仕方ない”って煽るだけ煽っている。ボクは‘クヨクヨくらいちゃんとしろよ”って思う。」というところに共感した。


「今」に生きられずに、常に欲求不満。
「幸せ」を求めながら、どんどん「幸せ」から遠ざかっている人間は多いかもしれない。

自分だけが良ければ、表面的に格好よく生きてなんでも上手くいってれば人は幸せなのでしょうか。

自分のことと同じくらい、または自分以上に大切に思える他人が今日もちゃんと生きていてくれるということを感じられる人の方が幸せかもしれない。思い込みでもなんでも、守るべきもの守りたいものがあり、醜い感情だってぶつけあってそれでも一緒にいようとすること、認め合い生きる人の姿は美しいと思った。


なんか色々書いてるけれど、この映画を観て私の心が感じたことをそのまま書けません。

とにかく、すぐにでも観てみてほしい映画です。

私は、人間は美しさと醜さを持ち合わせているからこそ素敵で美しいと思っています。
そのことを、より実感させてくれる映画だったような気がしてます。


本当に素晴らしい映画です。






  

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