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告白/湊かなえ
2009-10-24 Sat 18:28
「愛美(娘)はこのクラスの生徒に殺されました」



女性教師のそんな「告白」からはじまる物語。

事件をきっかけに、それぞれの心の底に渦巻く負の感情はどんどん肥大化し、最終章まで連鎖する。そして、それはその後もどこまでも果てしなく広がっていくかのようだ。



愛する者を奪った者への「裁き」は、
決してあけてはいけないはずの心の闇の箱を開いていく。
ひとり、またひとりと。

人はみな、こんな風に独りよがりの世界で生きているのだろうか。

それぞれの独白は、愛する者への愛に満ちている反面、恐ろしいほど自分だけに都合よく、滑稽なほどに自分勝手な妄想で作り上げられている。登場人物の誰一人として共感できない所ばかりのはずなのに、なぜかところどころ自分にも通じる部分があることに気付いた。怖くなった。



一度読み出すと、第1章からもうどうにも止まりません。

自分の闇の箱までも開けられそうで、もう見たくないようなものばかりなのに先へ読み進めてしまう。



何より作者のものすごく切実な思いが込められているようで、その勢いにひたすら圧倒されました。



ラストはかなりぶっとんでますが、
こんなに苦しくて、でも面白い作品には久々に出会ったような気がします。


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