チャップリンと木の下で
いつか語り合いたい、来世あたりに。

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Author:tomo
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親切なクムジャさん
2008/02/23 (Sat)
Category : 映画レビュー




パク・チャヌク監督の『復讐三部作』の完結編。


この前鑑賞した『オールドボーイ』より、私はこちらの方が圧倒的に好き。
でもあまりに激しい感情が込められていたからか、観ていて途中で苦しくなり少し気分が悪くなるくらい。気分が悪いのに、全く目が離せない。

この気分が悪くなるというのも、決して嫌いな感覚じゃなくむしろこの気分の悪さが心地いい、的なところがある。ドMじゃないよ。変人じゃないよ。
ラース・フォン・トリアーの『ドッグヴィル』を観た時の感覚に似てるかも。


無実の罪で13年服役させられていたイ・クムジャ。
刑務所の中では、誰にでも親切で天使のように微笑んでいる。
皆からは『親切なクムジャさん』と呼ばれていた。
しかし彼女を陥れ、娘と引き離した者への彼女の復讐は、もうその時すでに始まっていた・・・。

復讐を題材にしたものはいくつか観たことがあるけれど、こんなに究極的に残酷で親切な復讐劇は知らない。

クムジャさんは、復讐のために利用できるものは全部利用した。
他人の心も自分の心もなんでも利用した。

ひたすら復讐のために生きるクムジャさんの姿は、ともすると人間とは思えないような冷酷非道なものかもしれない。復讐を成し遂げた時の、あの表情は夜叉のようだった。
でもその氷ついた心の裏側には、愛する娘に対する深い愛、復讐相手ペクとともに誘拐して死なせてしまった子供に対する深い懺悔の気持ちが存在していた。

極限に立たされた人間の行動なんていうのは、普段の心境からは想像もつかないようなものかもしれないけれど・・・クムジャさんのあの行動は、限界まで人を憎みそれを超えそうになってしまった時に、生命を維持するためにとらざるをえない行動だったのかもしれない。

まったく理解できるものではないけれど(笑)


演出的にも、ところどころユーモア(ブラックユーモア?)があって素敵でした。
キム・ギドク作品を観るまでは韓国映画ってほとんど観たことなかったけれど、独特で強烈だけど惹きつけられる良い作品が多いんだなと最近思う。
しかし、イ・ヨンエはすごい・・・国民的美人女優(らしい)なのに、あの演技は・・・。


三部作の最後のひとつを観る元気はもうありませんが・・・(笑)












   THEME : 映画 - GENRE : 映画

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オールド・ボーイ
2008/02/18 (Mon)
Category : 映画レビュー

L_01.jpg




理由も分からぬまま、15年間監禁される平凡なサラリーマンのオ・デス。
監禁された本当の理由を知り、復讐を果たすことを誓う。そして、ふとしたことから知り合った若い女性ミドの助けを借りて、監禁した相手の正体を探り始める。
最後の最後、渡された箱の中に隠されていたのは、あまりにも絶望的で衝撃的な真実だった・・・

日本の同名漫画が、韓国のパク・チャヌク監督によって映画化された作品。
これ、韓国人監督だからここまで突き抜けられたというところはあるのかもしれないと思った。
日本人が作るとなると、また全然違うものになっていたような気もする。


とりあえず観終わった後の疲労感はすごい。
復讐する側からすると、この上ない最高に最悪な究極の復讐。
される側からすると、今ここに自分が生きていることが心底嫌になるくらいの仕打ち。
もう・・・観ているのが苦しくてたまらない。

人間はここまで、同じ人間に対して憎み恨むことができるのか。


綿密に練られた究極の復讐劇。
15年間の監禁が解けるその日こそがすべての始まりだったなんて。
体を傷つけるどんな凶器よりも痛い、人を精神的地獄へ突き落とすものがある。
究極の復讐に必要なものは究極の・・・だった。

観たくないのに観たい。
この物語の結末を知りたい。
そんな感じで、最後まで目が話せず進んでいきました。


オススメしたいなんて正直思わないけど。
もう一回観たいなんて、ほんの少しも思わないけど。


衝撃的なことに間違いはない気がします。







   THEME : 映画 - GENRE : 映画

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L change the world
2008/02/16 (Sat)
Category : 映画レビュー

ずっと楽しみにしてました。
スピンオフ決まった時からずっとずっと。


ちゃんと生きてたな〜L!
マンガの中から飛び出してきたようだ。
表情、しぐさ、いでたち、空気・・・すごいなー松山ケンイチ。
そのひとつひとつから、色んな感情が伝わってくるというか。


鋭い眼光や、時折見せる孤独で優しいまなざしのL。

機械のように無機質で、時に人間らしい一面を見せるL。

死に近づくにつれて、少しづつ心境が変化していくL。


好きだからひいき目に見てるのかもしれないけれど、本当にスクリーンの中で生きている感あります。Lが憑依でもしてたんじゃないの?(笑)
原作のLの大ファンだったこともあり、映画的にどうとか脚本・演出がどうとかよりはLと松山ケンイチを観に行っていたので大満足ですね。すごーーーく偏った見方をしてるとは思いますが(笑)

なんであれ、楽しめたモン勝ちってことで(笑)


もう〜なんというか。
松山ケンイチがやってるL、ではなく「L」にしか見えなかった。
観ている間は役者の存在みたいのを忘れてた感じ。
これは特殊にメイクしてたからとか関係あるんでしょうか。どうだろう。


・・・正直ストーリーや演出的なものとかあまりちゃんと観てなかったんですが(汗
やたらホラーの要素が混じっていたような。中田秀夫監督だから仕方ないのかもしれないけれど、鶴見しんごの死に方は怖すぎるよ!そして長すぎるよ(笑)
色々とつっこみどころはあったけど、内容的にはデスノートとはまた別のものとして楽しめた気がする。


映画の感想というより、ただ松山ケンイチが素敵だったと言いたかっただけです。


カムイ伝も楽しみ♪♪♪♪♪











   THEME : 映画感想 - GENRE : 映画

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名探偵ポワロシリーズ『五匹の子豚』
2008/01/22 (Tue)
Category : 映画レビュー






アガサ・クリスティを初めて読んだのは中学生くらいだったと思う。

『そして誰もいなくなった』を読んで、それがミステリーにはまるきっかけになりました。
なんというか、衝撃的だった。それまでこんなにドキドキする本は読んだことなくて、夜中までかかって一気に読み終えてしまったのを覚えてる。
結局いまだに結末がよくわからないという謎を残しているところがまた素敵。
結末、本当は普通にあるらしいんですが私の中では謎のまま(笑)


そしてこの「名探偵ポワロシリーズ」は今回初めて鑑賞。

過去の事件。
父親が毒殺され、容疑者である母親も後に死刑となった事件の真相が知りたいと言う娘の依頼を受けたポワロ。娘は母親は本当は無罪だと信じている。
過去のその事件に関わった5人の人物に、一人づつ話を聞きながら少しづつ真実を解明していくポワロ。そこには思いもよらない隠された真実があった・・・


終始観る者の心をひきつける華麗な展開は本当にすばらしいです。
容疑者である5人のそれぞれの心理描写、言葉の裏にある本当の意味、人と人との関係性の変化、後半に進むにつれてどんどん謎が深まりそして解き明かされていく真実・・・
こんなに前のめりになって観ることになるなんて(笑)

ただの謎解き推理ドラマじゃないです。
犯人は誰だ!だけでなく、(私の中の)良い映画独特の余韻を残してくれる。
人間の心の奥深い部分を覗いたような、そんな気分にもなるんです。

表面上はなんでもないようなささいなことにも思える行動や言動、そのひとつひとつの中に、実はものすごく深い想いや複雑な感情が入り混じっているのかもしれない。
目には見えないところに潜む真実って、たくさんあるのかもしれない。
何か大きな理由があって、自分の本当の気持ちを隠す。
そのために、心とは裏腹な態度や言葉で表現されていることもある。


ポワロシリーズ、はまりそうです。


ていうか今気づいたけど画像でか!!


   THEME : DVDレビュー - GENRE : 映画

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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン
2008/01/10 (Thu)
Category : 映画レビュー






オカン。

大きくて深くて私の中にいつもどっしりと存在する。
私が生まれた時から、ただひたすら与え、優しくも厳しくも気ままにも見守り続ける。
そして今でもなお、あたたかな太陽のように少し離れた所から変わらず愛を与えてくれる。
壁にぶつかった時は、不思議といつもオカンの言葉が頭の後ろの方から聞こえてくる。
その言葉になだめられ、救われる。私の中に沁み込んでいるオカンの厳しく優しい言葉。
どうがんばってもかなわない。怖いくらい深い愛に包まれてしまった私には。
かなわないけれど、私はいつかオカンみたいなオカンになりたいのだと思う。
ありがとう。そんな気持ちにさせてくれた映画。



自然に溶け込めるような、なんだかあたたかい映画。


普通の家族の普通の日々。
そんな中の父、母、息子のなかにあるそれぞれへの想い。
特に何がめずらしいわけでも特別なわけでもないけれど、家族の絆や近すぎるが故に生まれる複雑な感情がゆるやかにそして当たり前のように描かれているように見えた。

家族をテーマにした映画はたくさんあるし、私自身もいくつも観てきた気がするけれど、観る側に何かを教えようとするわけでもなく何かを求めるわけでもなく、ただ淡々と家族の姿をそのまま描いているようなものは意外と少ないかもしれない。
役者さんの自然な雰囲気や演技がそういう雰囲気にしていたというのもあるかもしれないけれど、物語全体がすごくいい意味で普通だったという感じ・・・なのかな。


樹木希林&内田也哉子が何もかもすごく似ていて(親子だし)、どちらもユーモアと独特のあたたかい雰囲気があって本当に素敵でした。
樹木希林さんは、なぜか(特に後半は)出てくるたびに涙が出てきたり(笑)
そら映画の予告だけで泣かせるだけはある!と思ったな(私だけ?予告で泣いたの・・・)

とにかくオダギリジョーや小林薫や松たか子もみんな素敵なんですが。
何気に柄本明や宮崎あおいが出演しているという嬉しさもあり。



原作も読んでみたいと思いました。
















   THEME : DVDで見た映画 - GENRE : 映画

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