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Author:tomo
京都在住の26歳OL。
映画・本・散歩・・・ 好きなものいっぱい。
とりあえず今生きてることが幸せだな。
リンクフリーです☆
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チャップリンはやっぱりいい。
もう76年ほど前の映画だけれど、なんなんだろうこの面白さは。 少しも色あせた感じがないし、飽きることもない。
内容は、盲目の花売りの娘に恋した浮浪者(チャップリン)が娘の目の手術代を稼ぐために奔走する・・・みたいないたってシンプルなおはなし。 無声映画だけど、チャップリンのユーモア溢れる動きや表情は言葉以上のパワーがありました。
とにかくマヌケで滑稽で笑えるし、誰にも真似できないような独特の空気。 映像を早送りで見てるようなちょこまかした動きとか。 かるーくやってのけてるけど、ものすごい研究してのでしょう・・・。
盲目の娘に恋し、自分のすべてを捧げて愛そうとする浮浪者(チャップリン)の姿は、打算に満ちたこの世界や私自身に大切なものを投げかけてくれるような気がした。 自分に良くしてくれる人に対して盲目の娘が想像していたのは、浮浪者ではなくお金持ちの紳士でした。だから、目が見えるようになって初めてチャップリンを見た時は、まさか自分に光をくれた人物だとは知らずに見下してしまいました。
ラストシーンの娘の「あなただったの」という言葉。 この一言にはたくさんの想いが込められているようだった。
それでもチャップリンは、目が見えるようになった娘の顔を眺めて微笑んでいました。 純粋愛するということ。無償の愛。
変わらぬ愛と変わらぬ面白さが味わえます。
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久々に観たキム・ギドク。
なんとこの映画、3時間20分程で撮り終えたらしい。 役者がすごいですよね、集中力持続できるのかなーとか(笑)
性と暴力描写は相変わらずだったけど、今回は私の好きなどこか幻想的な雰囲気はほとんどなく、主人公の青年が昔ひどい目にあわされた人々を順番に尋ねて復讐していく。 映画のはじまりから、どこかリアルなのかフィクションなのかあいまいな感じで物語は進む。 ハンディビデオカメラを持った女性が、ところどころに現れて青年の行動を追っていたり。
実験的映画だったのかもしれないけれど、いつもの人間の深い部分をえぐって真実を追い求めようとする感じ(?)(←勝手な私の感覚)があまりなかったような。。。 私がただ深い部分まで観られなかっただけなのかもしれないけれど。
『うつせみ』や『サマリア』ではそういうものを感たからかもしれません。
オダギリジョーが出る『非夢』はかなーり楽しみです☆
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島田荘司さんはかっこよかった。 大変ジェントルマンでダンディなおじさまでした。
『ネジ式ザゼツキー』
2003年に出版されたということで、御手洗潔ももう50代。 若い頃の変人ぶりはどこへやら?な感じだったけれど・・・。
記憶喪失の男が、スウェーデンの脳科学者御手洗教授のもとに『タンジール蜜柑共和国への帰還』という自作の本を持って現れる。その奇妙なファンタジーの中に散りばめられている記憶のかけらから、御手洗教授が男の人生の空白の謎を解明する。そして皆の目の前にあらわれたのは、あまりに哀しく衝撃的な事実だった。ひとつの偶然とひとりのある想いが引き起こしたこの事件は、奥に行けば行くほど「誰かの誰かへの想い」が複雑に絡み合った事件だった。
それぞれの「正義」を主張するために、はるか昔から争いを繰り返す人間はこれからどこへ向かうのだろうか・・・。今あるこの世界は、あまりにも多くの犠牲や悲しみの上にあるんだな。 ほんと、島田先生の本は痛い。痛いけれど、これは知っておかなければならない痛み。
脳の話はとても興味深く、難しいところもあるけれど一気に読めました。 時代が時代だけに、インターネットや電話を駆使して研究室内で御手洗さんは謎を解いちゃいます。 普通ならこういう設定だと途中で飽きてしまいそうですが、無駄っぽいところもなく早く次へ次へと読めるところがすごい。
正直途中のグロイ描写がきつかったけど、これは人間が実際に同じ人間に対して行ってきた愚行そのものなんだろう。私が知らなかっただけで。知らないということもまた罪だ。
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コーエン兄弟最新作。 ネタバレあり。
不可解だな〜(笑) 何が不可解なのかと考えてみたけど、はっきりとは正直分からず。 ・・・でも断片的に思うことはたくさんあった気がする。
たとえば登場人物の配置の仕方というか役割的なもの。 構図的には、偶然大金を見つけて家族のためにそれを持って逃走するモスという男と、それを追う雇われ殺し屋シガー。そしてさらにそれを追う保安官。 最初はモスの視点で逃げる男がメインのように描かれているので、普通にこのモスが主役だと思って観る。でもある時点で、モスはシガーにやられるでもなく何でもない所であっけなく死んでしまう。 普通の映画なら語られるはずのところが何も語られず、物語は観客おいてけぼりな感じでどんどん先へ進んでいく。まるで、人ひとりが死ぬのなんてこんなもんだと言わんばかりに。
途中に登場する手ごわそうな探偵チックな男も同じ。 この人が物語に絡んできて、またひともんちゃく起こりそう・・・と予想させるがこれまたあっけなくシガーによって殺される。
観終わってから思えば、誰がメインであるとかストーリーのこの部分がメインというよりも、出てくる人物たち全部がただの「人間」として配置され、「人間」そのものの不可解さや愚かさが映画全体から滲み出ているような感じを受ける。それがこの映画の妙なリアリティを生んでいるような気がする。 観ていて「怖い」と感じたのはこの予測不可能な部分なのかもしれない。
たぶん、人間の人生と同じように。
もうひとつは『偶然』ということ。
殺し屋シガーは何度かコインを持ち出して、目の前にいる人に「表か裏か」と問いかける。 外れれば、当然のように殺す。シガーの中のルールはここにあったのかもしれない。 シガーにとっては死ぬも生きるもコインの表も裏も偶然なのであり、すべてはただ起こったことなのだ。 雇われ主に「モスを殺せ」と言われれば、それは約束であり決まっていることだからやる。 シガーにしてみれば、自分が事故にあうことだってただの『偶然』ということか。
とことんこの映画には意表を突かれまくりなんです。 必死に物語を追う観客を嘲笑うかのように。 でもそういうところに中毒性があるんだろうなコーエン映画。
それにしても殺し屋シガーのハビエル・バルデムは本気で怖い。 あのおかっぱ頭は素敵な演出だし(笑)ずっと手に持っていた殺し用のボンベもセンスがいいというか怖すぎる。このへんもすごく上手いというかなんというか・・・最高です。
『NO COUNTRY』
人間がはるか昔から区切っている国境のように、人間そのものもある枠内に思考を収めることでしか生きれないということか。本当はそんなものないのに・・・?
うーん、やっぱり分からないことだらけだ。
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THEME :
映画
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GENRE :
映画
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『眩暈』
『ぼくのまわりのなにもかもが、どくでよごれています・・・』
という大きなひらがなだけで書かれた奇妙な手記から始まる。 死体を組み合わせて両性具有者を作り出したり、外の世界が突然世界の終わりのような光景に一変したり、と精神異常者の手で書かれたものとしか思えない文章をきわめて論理的だと解釈し、御手洗潔が鮮やかに謎を解き明かす様は見事。
自分のすべての物事に対する見方がいかに狭いものかということに気付かされる。 終始広がる幻想世界に迷い込んだかのようで、この世界観に酔う。 何度も自分の視点をひっくり返され、そのトリックのスケールもかなり大きなものになってます。ひとつの悲しい事件を覆うこの幻想性が、謎をさらに広げてそして深めているような。
そして、豊かさと引き換えに人間たちが失ったもの、犠牲にしたものに対する作者の深い想いを感じる作品でもありました。この世界の隠れたところ、または隠されたところにこそ、想像を絶する深い悲しみがいつの時代にも存在しているということを感じる。
事件の真相が、トリックによって真実とは一見まったく違って見えるように、深い痛みや悲しみほど見えないベールに覆われているのかもしれない。
『水晶のピラミッド』
古代エジプトの悲恋、タイタニック沈没、アメリカ・ビッチポイントなど時空を超えたいくつかのストーリーを展開しながらひとつの世界観が出来上がっていく。それぞれの物語がとても興味深く、それらが事件に繋がっていくから面白い。この作品が取り扱うテーマ自体も「文明の死」というとても大きなものです。
アメリカ・ビッチポイントにある学者によって作られたピラミッドで起こった事件を中心に物語は展開しますが、今回もとてつもなく大掛かり(笑)謎解きどころか、ただただスケールのでかさに驚かされるばかり。そして、ラストのラストでさらに驚愕・・・。
正直トリックなどは何がなんだか分からなくなってくるけれど、どんなに大風呂敷を広げても最後にはちゃんと人間を人間として描いている気がするのです。 本格ミステリなんだけど、読後のいつも感じるこの切なさは何だろう?と考えた時に『眩暈』のレビューにも書いたように、そこには気付かれることのない痛みや悲しみに対する作者の想いが込められているからなのかなと思います。
ピラミッドの謎について語られている部分もとても興味深い。 そして、スキューバやエジプト旅行を疑似体験までできる。臨場感(?)あるんですこれが。 御手洗シリーズの中では多少物議をかもし出している作品と聞きますが、作者がひとつのところにとどまることなく作品ごとに色んな試みをしているような感じが私は好きです。
カフェで4時間読み続けてもあまり進まない程、私にとっては少し難解で分厚い本だったけど(笑)
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